< スピード感あふれ、エキサイティングな試合展開 >
男子ラクロスは、「クロス」と呼ばれる先端に網(ネット)のついたスティックで、ゴム製のボールをあやつり、ゴールを狙い、得点を競い合うカナダ発祥の球技です。もともとは、カナダの先住民たちが行っていたスポーツです。そのため、アメリカやカナダでは、とても人気のあるスポーツです。
トッププレイヤーともなると、シュート速度が時速160㎞を超えることから、「地上最速の格闘球技」と呼ばれています。
専用のヘルメットを着用し、グローブ、肩や腕、胸等に防具を装着してプレーします。ボールを持っている選手のグローブとクロスを、持っている金属製のクロスでたたくことが認めれており、ルーズボール時には、タックルも認められています。女子ラクロスの華やかなイメージとはまた違う、ダイナミックさや、スピード感を味わえるスポーツです。
< ルール >
試合人数は、10人対10人で、試合時間は、15分×4クオーターで行われます。
フィールドはサッカーとほぼ同じサイズですが、ゴールがコート内に設置されており、ゴールの裏側のスペースを利用した攻撃も可能です。選手交代も、何回でも可行えます。そのため、戦術の幅が広くなるので、色んな戦術パターンを考えられるのも、ラクロスの魅力の一つです。
< ポジション >
AT(アタック)
攻撃のスペシャリスト。ディフェンスの激しいチェックやマークをかいくぐり、攻撃する。
味方への絶妙なアシストパスや、豪快にシュートを放ち、得点を重ねる。ゴール裏からの多彩な攻撃もラクロスの魅力の一つ。
MD(ミディー)
フィールドを縦横無尽にかけまわり、攻守に渡って活躍するオールラウンダー。
攻撃の起点として、華麗なクロスさばきで敵をかわし、ゴールへ向かう。体力的な消耗が最も大きいため、選手層を厚くし、選手交代を頻繁に行う。
DF(ディフェンス)
防御のスペシャリスト。約180㎝にもなるロングスティックをあやつり、相手の攻撃を阻止する。
ロングスティックから繰り出される鋭く激しいチェックは、迫力満点。そのダイナミックなプレーとは裏腹に、動き方やポジショニングは綿密で組織的なため、とても頭も使うポジションでもある。
G(ゴーリー)
チームの守護神。網の大きなクロスを使って敵のシュートを止める。
セーブ後の素早いパス出しから、速攻を作り出す起点になる役割も担う。ゴールを守るだけでなく、最後尾から相手の攻撃が見えるため、声でディフェンス陣を統率する司令塔としての役割も果たす。
F O (フェイスオファー)
一瞬の駆け引きに全てを懸け、試合の流れを一気に作り出す。
各クオーターの開始時と得点後は「フェイス・オフ」という特別な形からスタートする。この一瞬でボールを奪い、オフェンス機会を生み出すことができるのがフェイスオファーという注目すべきポジションである。
< チームスタッフ >
M G (マネージャー)
プレイヤーと同等にチームに欠かせない存在。
日々の練習を効率よく進めるための準備と運営をする。マネージャーの中でも専門的な3つのポジション(審判・アナライズ・トレーナー)に分かれており、各ポジションからチームが強くなるために貢献する。
【R F / 審判】
審判資格を取得し、試合や組織練習時で審判をする。ルールを覚え、瞬時に的確な判断をする。プレーを一番近くで見ることができる唯一のポジションである。
【AS / アナライズ】
数値やデータを用いてチームを客観的な視点から観察する。対戦校のスカウティングを行い目標数値(KPI)を立てる、実況やスコアをつけるなど、「アナライズがいないと試合ができない」と言われるほど重要なポジションである。
【TR / トレーナー】
選手のトレーニング管理や、怪我をした選手の管理・リハビリ指導を行う。外部トレーナーの方々と連携を取りながら専門的な知識とスキルを用いて対応する。